2026年10月1日号 腰痛

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  • 腰痛★腰痛の原因と対策|症状を正しく理解して、適切な治療につなげるために★
    腰痛は、日常診療でも頻繁にみられる症状の一つです。
    長時間のデスクワークや運動不足、姿勢の偏りなど、生活習慣が関係していることも多い一方、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、
    骨粗鬆症に伴う脊椎圧迫骨折など、治療が必要な疾患が背景にある場合もあります。
    そのため、「腰が痛い=単なる筋肉痛」と自己判断せず、痛みの性質や経過、しびれなどの随伴症状を確認することが重要です。

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    腰痛の原因

    腰痛の原因は、大きく「特異的腰痛」と「非特異的腰痛」に分けて考えることができます。
    特異的腰痛とは、画像検査や診察などによって原因となる疾患が特定できる腰痛です。
    代表的なものとして、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊椎圧迫骨折などがあります。
    一方、腰痛のなかには、明確な原因を一つに特定できないものも少なくありません。
    このような腰痛は非特異的腰痛と呼ばれ、筋肉や靱帯、椎間関節など複数の要因が関係している可能性があります。
    また、身体的な要因だけではなく、ストレスや睡眠不足などの心理・社会的要因が痛みの感じ方や慢性化に影響することも分かっています。

    特異的腰痛と非特異的腰痛

      
    確認したい「危険な腰痛」のサイン

    「危険な腰痛」腰痛の多くは重篤な病気によるものではありませんが、見逃してはいけない症状があります。
    たとえば、発熱を伴う腰痛、安静にしていても強く痛む腰痛、がんの既往がある方の腰痛、強い外傷後に生じた腰痛などです。
    また、脚の筋力低下が進行している、会陰部の感覚が低下している、排尿・排便が困難になるといった神経症状がある場合には、
    緊急性の高い疾患が隠れている可能性があります。
    こうした症状がある場合には、自己流のストレッチやマッサージで様子を見るのではなく、早めに医療機関を受診することが大切です。

      
    腰痛対策の基本は「適切に動く」こと

    ウォーキングなど腰痛になると「できるだけ安静にしたほうがよい」と考えがちですが、長期間の安静は必ずしも回復につながるとは限りません。
    強い痛みが落ち着いてきたら、症状に合わせて日常生活や運動を少しずつ再開することが重要です。
    ウォーキングなどの有酸素運動や、体幹・下肢の筋力を維持する運動は、腰痛の再発予防や身体機能の維持にも役立ちます。
    ただし、腰痛の原因や症状は一人ひとり異なります。
    痛みを我慢して無理に運動するのではなく、必要に応じて医師や理学療法士などの専門家に相談し、自分の状態に適した運動方法を選ぶことが大切です。

      
    非常持ち出し袋に歯ブラシを

    定期的に立ち上がって身体を動かすデスクワークでは、同じ姿勢を長時間続けないようにしましょう。
    定期的に立ち上がって身体を動かすだけでも、腰への負担を分散できます。
    また、重い荷物を持ち上げる際には、腰だけを深く曲げるのではなく、荷物を身体に近づけ、膝や股関節も使って持ち上げることを意識しましょう。
    睡眠や休養を十分にとることも重要です。
    慢性腰痛では、痛みそのものだけでなく、睡眠やストレスなどが症状に影響することがあります。
    腰だけを見るのではなく、生活全体を見直すことが腰痛対策につながります。

      
    痛みが続くときは医療機関へ

    医療機関で受診腰痛は自然に改善するケースも多い一方、症状が長引いたり、繰り返したりする場合には、原因を確認することが大切です。
    診察では、痛みが始まった時期やきっかけ、痛みの部位や性質、脚のしびれ・筋力低下の有無などを確認します。
    必要に応じて画像検査などを行い、症状と検査結果を総合して治療方針を検討します。
    腰痛の治療は、原因や症状によって異なります。
    薬物療法や運動療法、生活指導などを組み合わせながら、患者さんの状態に合わせて治療を進めていきます。

    腰痛を「いつもの事」と放置しないようにする